
皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様の中には、これまで他の業界や業種で働いていた人が少なからずいることでしょう。もし、「業界や業種が違うから、これまでの経験はあまり役に立ちそうにない」と思っているとしたら、そんな心配はいりません。今回は、異業種から介護業界に転職した人ができることについてお話します。
異業種からの転職者の割合は?
公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査」によると、中途採用で介護職に就いた人の約半数は、前職が介護・福祉・医療関係以外の仕事だったそうです。このことから、介護業界では異業種からの転職が珍しくないということがわかります。ですから、異業種から転職したことはそれほど気にしなくても大丈夫です。
異業種での経験は役に立つ?
前職がどのような仕事だったとしても、社会人としての経験は必ず役に立つはずです。成功したことだけでなく、失敗したことも決して無駄にはなりません。前職での経験がどのように役立つか、具体的な例を挙げて見てみましょう。
接客業の経験
接客業をしていた人は、持ち前のコミュニケーション能力を存分に活かせるはずです。適切なタイミングで声を掛けたり、自然な笑顔で人と接したりすることができるため、利用者もすぐに心を開いてくれます。
営業職の経験
営業をしていた人は、利用者のニーズを引き出すのが上手で、距離も無理なく詰めることができます。利用者の本音を引き出しながら、自分たちの要望もうまく聞いてもらえるでしょう。また、営業には他部署との連携も必要ですから、介護の現場でも周囲と連携してサービスを提供できるはずです。
事務職の経験
介護職を始めてみると、事務系の仕事をする機会が意外と多いと感じるのではないでしょうか。事務の経験は、介護記録や申し送り書類の作成で役に立ちます。パソコンを使う事務処理も多いので、パソコンスキルがあれば短時間で終わらせられるかもしれません。接遇のスキルも身についていれば、利用者のご家族と接するときに役立ちます。
トラックドライバー
トラックドライバーの多くは車の運転だけでなく、荷物の積み下ろしもします。丁寧かつ素早く荷物を運ぶためには、重心を確実に捉えて自分の身体に無理がかからないような持ち方をしなければなりません。このスキルは介護の現場でも役に立ちます。また、時間厳守で仕事をしていた人であれば、上手に時間配分して複数の利用者に対応することもできるでしょう。
保育園・幼稚園・学校などの先生
先生はプロとして人と接していた人です。相手が子供から高齢者に変わりますが、複数の人を相手に話したり相手の話を聞いたりするという点は変わりません。特に、レクリエーションのように複数の人と接する場面では、トークスキルや場をまとめる力を活かせるでしょう。
異業種から介護職への転職を成功させる3つのポイント
介護業界は人手不足ということもあり、仕事に就くということだけ考えれば、就職先を見つけやすい業界です。しかし、長く働き続けられる職場を見つけ、理想の働き方をするためには、準備段階で押さえておかなければならないことがあります。
1つめは、自分がなぜ介護業界を目指すのか、きちんと目的を確認することです。目的意識もなく、「未経験でも働けそう」「働く場所がすぐに見つかりそう」というだけで介護職に就いてもすぐに行き詰まります。介護の仕事を通じて自分はどうなりたいのかを考えれば、適した施設や重視すべき条件がはっきりするはずです。
2つめは、将来的なスキルアップを念頭に入れることです。介護職員初任者研修があれば、介護の仕事に就くことはできますが、長く続けるなら、先のことも考えておくべきでしょう。実務者研修、 介護福祉士とステップアップすることを視野に入れていれば、就職活動でも具体的なアピールができます。
3つめは、複数の施設や事業所を見学し、比較検討することです。介護施設や事業所にはさまざまなタイプがあり、規模も違います。事業内容や規模が違えばそこでの働き方が違うのは明らかですが、同じようなタイプ、規模の施設でも、運営方針が違えば、中で働く職員の扱いが変わってくるということも見逃してはなりません。自分に合う職場かどうかを判断するためには、複数の施設や事業所を見比べてみる必要があるでしょう。
いかがでしたか。介護の仕事には異業種での経験を活かす場がたくさんあることが分かったのではないでしょうか。そもそも、介護を利用するのはさまざまな経験を積んできた高齢者です。そのような方々と接するのに、前職が何だったかなどということを気にする必要はありません。前職での経験が自分だけの持ち味になっていることに気付き、自信を持って仕事をしてください。
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