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2025.07.18 更新

注意したい高齢者の脱水!水分不足に陥りやすい原因と水分補給に適した飲み物とは?

皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様はきちんと水分補給できていますか? 大量に汗をかく暑い夏は、特に脱水症が心配ですよね。介護の仕事をしていれば、自分自身の水分補給だけでなく、介護サービスの利用者がきちんと水分補給できているかも気にしなければなりません。そこで、高齢者の夏の水分補給について知っておくべきことを解説します。

 

高齢者が水分不足に陥りやすい理由

高齢者が水分不足に陥りやすい理由の1つは、加齢による体の変化です。年を取ると筋肉量を維持できなくなり、体の中に溜め込むことができる水分量も減ってしまいます。また、腎機能が低下すれば、体内の水分調整や循環もうまくいきません。

 

暑さや喉の渇きなどを感じにくくなり、水分を摂るタイミングを逃しやすいのも水分不足に陥る原因の1つです。食欲が落ちたり嚥下機能が低下したりして、食事からの水分摂取量が減ることも影響があるでしょう。

 

中には、動作に時間がかかったり、歩行が困難になったりすることを気にして、トイレに行く回数を少しでも減らしたいという気持ちから、水分摂取を控える人もいます。病気によっては、水分摂取の制限や利尿剤の服用などから、通常よりも脱水を起こしやすい状態になっているかもしれません。

水分不足が引き起こす危険な症状

高齢者は、喉の渇きに対する感覚が低下しているため、脱水症状に気づくのが遅れがちです。脱水によって危険な状態に陥りやすいため、周りが注意深く見守り、早い段階で適切な対応をしなければなりません。

 

できるだけ、脱水が軽度の段階で、水分摂取を促したいところです。軽度の脱水で見られる症状としては、口や皮膚の乾燥、皮膚の弾力性の低下などがあります。脱水が進むと、血圧低下、頻脈などが見られるようになり、意識障害やせん妄、痙攣などの症状が現れたときにはかなり危険な状態です。

高齢者の水分補給に適した飲み物とは?

高齢者が1日に摂る水分量の目安は食事から摂る水分量以外で1.2リットルです。喉の渇きを感じにくい高齢者の場合、意識的に摂るようにしなければ、なかなかコップ6杯分の水分を摂りきることができません。飲む時間を決めたり、何かの動作の前後に飲む習慣を付けたりする工夫が必要でしょう。

 

高齢者の場合、基本的に本人が好む飲み物で水分補給してもらうのがおすすめです。毎日のことですから、無理に飲ませるのではなく、本人に飲みたいと思ってもらう必要があります。好きな飲み物を選んでもらうようにすることで、自主的に水分摂取してもらうことができるでしょう。

ただし、緑茶やコーヒー、紅茶など、カフェインを多く含む飲み物は利尿作用があるため、水分補給のための飲み物としてはおすすめできません。お茶であれば、麦茶やルイボスティーなどがよいでしょう。嚥下機能が低下している場合はとろみをつけたものやゼリー飲料もおすすめです。運動後や入浴後などには、スポーツ飲料や塩分を含む昆布茶などもよいでしょう。

 

高齢者に限らず、飲み物の好みは体調や気候などによって変わります。冷たいと飲めないけれど常温なら飲める、少し砂糖を入れれば飲める、水で少し薄めれば飲めるなどということよくあるので、水分摂取を促すついでに、何なら飲めそうかということも聞いてみるようにしましょう。

 

いかがでしたか。喉の渇きや暑さに対する感覚が低下している高齢者にとって、自主的に必要な水分を摂取するというのはかなり難しいことなのです。エアコンの効いた室内で過ごしていても、水分摂取を怠れば脱水は起こりますから、利用者の方々と接している間だけでも、可能な限り声掛けをして、脱水を防いであげましょう。

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