
皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様は美容に関心がありますか? 美容への関心度に個人差がありますが、メイクやヘアセット、ネイルケアなどの美容サービスを受けると、年齢や性別を問わず気分が明るく、前向きになります。そのようなリフレッシュ効果を期待して、介護施設等で取り入れられているのが介護美容です。今回は、介護美容の目的や内容、行うのに必要な資格などについて解説します。
介護美容とは?
「介護美容」とは、介護を要する高齢者などに対して提供する美容サービスのことです。具体的には、スキンケアやメイクだけでなく、ヘアカット、ヘアセット、ネイルケア、ハンドマッサージなども含みます。
要介護状態になった高齢者の中には、自己肯定感が低下し、周りへの関心や活力を失っている人が少なくありません。そのような高齢者が、介護美容サービスを受け、身だしなみを整えると、鏡を通してきれいになった自分の姿を目の当たりにします。その結果、低下していた自己肯定感が高まり、他の人にも自分の姿を見てもらいたいという気持ちが湧いてきます。介護美容は、介護施設を利用する高齢者が心身の健康を守るために有効な活動なのです。
介護施設における介護美容の目的:
介護施設において利用者に対して介護美容サービスを行うことには、次のような目的があります。
1.QOLの向上:
介護美容のサービスによって身なりを整えると、男女問わず、清潔感が増し、若々しい印象になります。若返った自分の姿を見れば、失っていた自信を取り戻すことができ、自己肯定感や幸福感も高まるでしょう。何度も繰り返し介護美容サービスを受けていくと、マイナスな感情が徐々に湧かなくなり、物事をプラスに考えられるようになるため、生活の質が向上します。
2.心のリフレッシュ:
美容サービスを受けることは、高齢者にとってよい気分転換になります。特に、社会からの疎外感や孤独感を持っている人にとっては、他者とのつながりを実感する貴重な機会です。周りの人が自分に関心を持ってくれていると感じることで心のリフレッシュにつながります。
3.身体機能の維持や向上:
介護美容サービスを施す際には、頭や顔、手などに触れ、手指を動かしたり、顔や頭を軽くマッサージしたりすることがあります。それにより血行がよくなれば、身体機能の維持や向上にも役立つでしょう。
介護美容の提供に必要な資格やスキルは?
ヘアカットやヘアカラーなどを行うためには、美容師免許か理容師免許が必須です。特に、髭剃りや顔剃りは理容師免許がなくてはできません。介護分野に関心のある美容師や理容師に施設に来てもらったり、自宅へ訪問してもらったりする形でサービスを提供します。
メイクやネイルケアは資格がなくてもできますが、福祉メイクの専門家であるメイクケアセラピストや福祉ネイリストに依頼する施設も多いようです。指の拘縮や手の麻痺がある方、認知症でコミュニケーションが難しい方などに美容サービスを施す際には、それ相応の知識が必要です。介護美容を専門とするスタッフにケアを依頼した方が安心です。
いかがでしたか。介護美容は、介護を要する高齢者の心を前向きにし、QOLの向上に役立つものです。前職が美容関係の仕事だった人は、美容介護を取り入れている施設に就職すれば、活躍の機会を得られるかもしれません。資格のない人でも、資格や研修制度を利用すれば、専門的な知識やスキルを習得することは可能です。関心を持っ方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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