COLUMNお役立ち介護コラム

2025.06.02 更新

介護施設の行事やレク!高齢者が進んで参加したくなるポイントを押さえよう

皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様の中には、行事やレクリエーションの実施に苦労している人もいるのではないでしょうか。参加者がつまらなそうにしているのを見てしまうと、残念な気持ちになりますよね? それなら、利用者が進んで参加したくなるような内容に変えていきましょう。今回は、高齢者が喜んで参加してくれる行事やレクリエーションについて解説します。

進んで参加してもらうためには何が必要?

レクリエーションに進んで参加してもらうためのポイントは主に4つです。

 

  1. 参加意欲に応じた取り組みをする

施設ごとに利用者が異なるため、どこでも同じような方法で取り組めば成功するわけではありません。また、一人一人の身体機能や認知機能にも差があるため、無理なく参加できることも考慮しつつ、物足りなくならないように内容を工夫する必要があります。自分が参加すると迷惑がかかると感じさせない工夫と、簡単に出来すぎておもしろくないと思わせない工夫の両方が必要です。

 

  1. 参加することのメリットを理解してもらう

介護施設の行事やレクリエーションに参加することにどのようなメリットがあるか、理解していない利用者は案外多いかもしれません。しかし、実際には、身体機能の維持や向上、脳の活性化、コミュニケーション機会の増加、QOLの向上、役割を得ることによる自己肯定感の向上や達成感、地域との交流、楽しみや生きがいを見出すきっかけになることなど、数多くのメリットがあります。参加したがらない利用者には、ただ「参加してほしい」と言い続けるのではなく、なぜ行事やレクリエーションを行っているのかをきちんと理解してもらいましょう。

  1. 参加しやすい環境を整える

利用者によって身体や認知機能の状況が異なります。個別に興味や関心を把握し、無理のない範囲で参加を促すように心がけましょう。参加者を少しでも増やそうと無理強いしてはいけません。参加を迷っている様子が見られたら、どうすれば参加できそうなのかを聞いてみましょう。気持ちよく参加してもらうためには、スタッフの協力が欠かせないので、スタッフも楽しめるような内容にすることも大事です。

 

  1. 多種多様なイベントを実施する

一口にレクリエーションと言っても、身体を使うゲーム、頭を使うゲーム、工作、手芸などいろいろあります。人によって興味のあるものとないものがあるので、限られたジャンルのイベントだけ開いて全員参加を条件にしてしまうと、嫌々参加する人が増えることになるのです。全員参加を条件にせず、参加したいものにできるだけ参加してもらうという形にするとよいでしょう。

 

社会参加をレクリエーションの形に落とし込むのもおすすめです。やってもらうだけでなく、自分が周りの人に何かをしてあげたいと思っている高齢者が少なくありません。たとえば、有償ボランティアで簡単な仕事を行っているデイサービスがあります。高齢者のプライドを保ちながら、社会とのつながりを作る取り組みです。

 

豆まきやお花見、クリスマスなど、季節の行事は全員参加で行います。男女問わず、幅広く楽しめるように工夫することが大切です。準備をスタッフだけで行わず、レクリエーションの一部に取り入れるようにしましょう。それぞれが得意なこと、できることを行って行事を作り上げていくことで、参加意欲が高まります。

自発的な参加を促す取り組みの例

行事やレクリエーションへの自発的な参加を促す取り組みとして、「施設内通貨の導入」があります。実際、施設内でだけ利用できる通貨を導入している施設は少なくありません。そのような施設では、リハビリを頑張ったり、何かを手伝ったり、レクリエーションに参加して入賞したりした際には施設内通貨を受け取ることができます。そして、その通貨を貯めれば、施設内での遊びや物の購入に使えるという取り組みです。

 

施設内通貨は、レクリエーションやイベントへの参加を促すだけでなく、報酬の計算が、手の機能訓練や頭の体操にもなります。また、貯めたお金を自分のために使うだけでなく、誰かのプレゼントしたい、ご馳走してあげたいと思う人も少なくないようです。性別を問わず楽しくデイサービスに通うことができ、自発的に行事にも参加できるよい取り組みと言ってよいでしょう。

いかがでしたか。利用者に自発的に参加してもらうためには、行事やレクリエーションの中身を工夫することも大切ですが、介護職員のかかわり方がとても重要です。ただ「参加してください」「やってみたら楽しいですよ」と伝えるだけでなく、なぜ参加したくないのか、本音に耳を傾けましょう。参加のハードルを下げることに成功すれば、利用者はもちろん、介護職員自身も楽しめる行事やレクリエーションになるはずです。

 

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