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2025.05.16 更新

フレイルは要介護の入り口!サルコペニアやロコモも一緒に予防しよう

皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。介護に携わる皆様は、フレイルという言葉は当然ご存じでしょう。では、「フレイル」と「サルコペニア」、「ロコモティブシンドローム」の違いは説明できますか? フレイルの進行は、要介護度のアップにつながります。要介護度の高い人が増えれば、その分、介護の手が多く必要になりますから、増やさないための努力が必要です。そこで、今回はフレイルをテーマにお話しします。

「フレイル」と「サルコペニア」と「ロコモティブシンドローム」は何が違う?

フレイルとは、加齢によって現れる心身の衰えの事です。筋力の低下だけでなく、疲れやすい状態や、食欲の低下、認知機能の低下など幅広く虚弱な状態を指します。身体的な虚弱だけでなく、精神的、心理的、社会的な虚弱状態も含む点が特徴です。

 

それに対して、サルコペニアは、加齢によって筋肉量が減り、筋力が低下している状態です。身体能力が衰えている状態なので、サルコペニアはフレイルの原因の1つと言うことができます。

 

一方、ロコモティブシンドロームは、運動器の障害によって移動能力が低下し、日常生活での自立が難しくなっている状態です。加齢による筋量や筋力の低下だけでなく、神経活動の低下や、骨粗鬆症、変形性脊椎症、変形性膝関節症など運動器の疾患が原因となります。

 

ロコモティブシンドロームは運動器の機能低下の度合いによって3段階に分けられ、最も進んだロコモ度3は、移動能力の低下により社会参加に支障をきたしている状態です。ロコモ度3は、身体的フレイルとほぼ同じ状態と言ってよいでしょう。

 

フレイルを防ぐためにできることは?

フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームのいずれも、予防することは可能です。特にフレイルやサルコペニアは加齢が一因なため、進行を止めるのは無理だと諦めがちですが、一度これらの状態になった場合でも、状態をよくしたり、進行を遅らせたりすることは可能なので、諦める必要はありません。

 

予防に最も大切なのは、健康な状態を維持することです。病気やケガによって一時的にでも動けない時間ができると、その間に体力や筋肉量が一気に落ちます。これがフレイルやサルコペニアの進行につながるため、病気を予防することがとても重要です。定期的に健康診断を受けることで、病気になったとしても早期に発見し治療することができます。

 

ロコモティブシンドロームの方は、運動器の疾患が原因になることが多いので、早期に発見し、早期に治療を始めることで、移動能力の低下を防ぐことが大切です。

 

もう1つ、フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームの予防につながることがあるとしたら適度な運動です。適度な運動を続けることは、筋肉量の低下を防ぐだけでなく、移動能力の維持にもつながります。呼吸や心拍数が少し上がり、適度な汗をかくくらいの運動を続けて30分くらい行うと効果的です。

 

運動の頻度は週に2回程度でかまいません。デイサービスなどでは、軽い運動の機会を提供し、利用者の皆様に継続的な運動習慣ができるようにするのがおすすめです。

 

いかがでしたか。フレイルを防ぐことは要介護の人を増やさないことに、フレイルの進行を防ぐことは要介護度が上がるのを防ぐことにつながります。フレイルはただ単に加齢で筋肉量が減ることだけではないため、周囲の協力も欠かせません。正しい知識を身に付け、フレイル予防の提案やアドバイスをできるようになりましょう。

 

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