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2024.05.16 更新

介護職を目指すなら知っておきたい!車いす介助における大事なポイント

皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様は、介護というとどのようなシーンを思い浮かべますか?Webページなどに掲載されている介護の写真には、車いすを押したり、車いすへの乗降を介助したりしているものが多いですよね。実際、歩行や姿勢保持が困難な利用者が多い施設では、移動に車いすが欠かせません。そこで、今回は、安全に車いす利用者の介助ができるように、車いす介助における大事なポイントについてまとめました。

車いす介助で大事な5つのポイント

車いす介助は、介助される側がとても不安を感じやすいので、事前に大事なポイントをしっかり押さえておきましょう。介助する側が自信を持って行えば、される側の不安は小さくなります。車いす介助において最低限押さえておきたいのは次に挙げる5つのポイントです。

 

  1. 車いすに乗せる前の準備

車いすに乗る人に合わせて、必要なものを準備しましょう。たとえば、座位を保ちにくい人を乗せるなら、身体を支えられるようなクッションの用意が必要です。肌寒いときには、体温調節できるようにひざ掛けも用意しておきましょう。

 

介助者は、動きやすい服装、履物が基本です。アクセサリーや腕時計は、移乗の際に利用者の身体を傷つける恐れがあります。あらかじめ外しておきましょう。介助の動作は1つ1つ声掛けをしながら行います。

 

車いすへの乗降の際はフットサポートを上げ、ブレーキをかけましょう。ブレーキは両輪ともしっかりかけることが大事です。座った後で、フットサポートを下げ、足を乗せます。

  1. 車いすに座った時の姿勢

車いすには深く腰をかけてもらいます。そのうえで、身体が左右に傾いていないか、顔はまっすぐ前を向いているか、フットサポートにきちんと足が乗っているかを確認しましょう。

 

正しい姿勢で乗っていれば、利用者も体の負担を感じにくく、転落等の事故も防げます。確認したときに姿勢がずれていても、無理に引っ張ったりしてはいけません。声をかけながら少しずつ調整しましょう。

 

  1. 車いすの操作

介助者は車いすの真後ろに立ちましょう。両手でグリップをしっかり握り、ゆっくり押すのが基本の形です。利用者が車いすから立ち上がるときや座るときは、先に必ずフットサポートを上げ、ブレーキをかけておきましょう。フットサポートに足を引っかけると危険です。ブレーキをかけずに立ったり座ったりすると、バランスが崩れて、転倒する恐れもあります。

  1. 坂道や砂利道での移動

坂道は、特に下りる方にコツがいるので覚えておきましょう。坂を上るときは前向きですが、下りる時は後ろ向きになります。下り坂を前向きに下ると、座っている人は転がり落ちそうで不安を感じるからです。グリップのところに介助用のブレーキがあれば、軽く握ってブレーキを掛けながら下るとよいでしょう。砂利道や隙間がある場所なども後ろ向きに進むことで、タイヤが溝にはまらずに済みます。

 

5.段差のある場所での移動

段差を上がるときは、まずティッピングレバーを足で踏みながら、ハンドルを押し下げることで前輪を浮かせます。バランスを保ちながらゆっくり前進させ、前輪が段の上にしっかり乗ったのを確認したら、後輪を段差の部分に密着させながら押し上げるようにしましょう。

 

段差を降りるときは後ろ向きにします。まず後輪を下してから、ティッピングレバーを足で踏んで前輪を浮かせ、そのまま後ろにゆっくりと下がりましょう。最後に、乗っている人の足が段差に当たらないか確認しながら前輪を下します。

いかがでしたか。今回は、介護の現場では操作する機会の多い、車いすの操作について、知っておくべきポイントについてまとめましました。簡単そうに見えて、実は操作にコツが必要な車いす。操作方法を誤ると、坂道や段差などでは、思わぬ事故を起こしてしまうかもしれません。実践で戸惑わないように、今回のポイントは一通り覚えておきましょう。

 

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