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2026.01.20 更新

介護現場に潜むアンコンシャス・バイアスのリスク!危険な思い込みと防止対策について知ろう

皆様こんにちは。福祉のキャリアカレッジです。皆様は「アンコンシャス・バイアス」という言葉を耳にしたことがありますか?無意識の思い込みや偏見、決め付けなどを指す言葉です。介護現場で働くスタッフがアンコンシャス・バイアスを持って働くと、利用者を危険にさらしたり、生活の質を低下させたりする危険があります。そこで、今回は介護現場に潜むアンコンシャス・バイアスのリスクの事例と、防止対策についてお話します。

リスクにつながるアンコンシャス・バイアスの事例

介護の現場では、スタッフの思い込みや偏見がさまざまなリスクにつながる可能性があります。その多くは「良かれと思って」「まさかこんなことになるとは」という結果につながるものばかりです。ここでは具体例を5つ挙げて紹介します。

 

1.「できるはず」「できないはず」という思い込み

介護を要する高齢者は、昨日までできていたことが急にできなくなることがあります。日によって上手くできたりできなかったりすることもあるでしょう。その日の状態をしっかり確認せず、「自分でできるはず」「自分ではできないはず」と思い込むと、必要な介助ができず、転倒や転落といった事故を引き起こすことになるかもしれません。

 

また「できるわけがない」という思い込みは、過剰な介護につながる点でも問題です。残存能力を活かす機会を奪うことになるからです。自立度が低下すれば、介護度を進行させることになるかもしれません。

 

2.「これくらいなら大丈夫」という思い込み

「これくらいなら大丈夫」という思い込みは危険です。例えば、「床の剥がれた部分が大きくなってきた」「廊下の手すりがガタついている」という違和感がありながら、「まあこれくらいなら大丈夫だろう」と流してしまったらどうなるでしょうか。床の傷に杖がひっかかったり、つまづいたりすれば転倒するかもしれません。手すりが外れれば大きな事故につながる可能性もあります。

 

「これくらいなら大丈夫」という思い込みは、必要な声掛けをする機会を奪うことになるでしょう。危ないと思いながら声掛けしない、様子がおかしいと感じながら声掛けしないということが当たり前になってしまえば、その状態は重大事故が起こるまで続きます。

 

3.「常識的にはこれが正しい」「私のやり方が正しい」という思い込み

自分の考え方、やり方が常に正しいと思い込んでいると、他のやり方や他人の意見を受け入れることができません。自分の考えを常識と思い込んでしまうと、介護も自己判断、自己流で行うことになります。そうなるとスタッフごとに介護の基準が大きく異なることになり、混乱するのは利用者です。誤嚥や服薬の過誤など重大な事故を引き起こすリスクも高まります。

 

4.「認知症だから」という思い込み

無意識のうちに「認知症だからまた妄想の話だろう」「認知症だから自分では判断できないはず」と思い込んでいる場合があります。認知症の方の訴えや妄想を頭ごなしに否定したり、無視したりすることは、症状を悪化させることにつながるでしょう。認知症の方は、自分の認識と現実とのギャップに困惑している状況です。否定されたり無視されたりすると不安感が増し、さらに混乱することになります。

 

5.「少しの間だから待たせても大丈夫」という思い込み

「トイレに行きたい」や「体調が悪い」といった訴えに対して、相手の顔も見ずに「今は忙しいから待って」「後でね」と惰性で言っているとしたら問題です。少しでも様子を見れば、待てる状況なのか、ギリギリの状況なのかがわかります。待てない状態なのに「後で」と言われた利用者は、不安と苦痛から不信感を抱くでしょう。失禁して自信を失ったり、自分自身で何とかしようと動いて転倒したりするリスクも高まります。

介護現場で必要なアンコンシャス・バイアス対策

自分が持っているアンコンシャス・バイアスに、自分自身で気付くことはかなり難しいと言えます。そんなアンコンシャス・バイアスを排除しようと思ったら、利用者の立場に立ってケアすることを徹底するしかありません。「できるだけ相手に寄り添う」「不安を取り除くようにしっかり話を聞く」「頭ごなしに否定しない」といったことを心掛けるだけでも対応が変わってくるでしょう。

 

職場単位では、スタッフ間での情報共有やマニュアルの徹底などが効果的です。特に、職場で起こった「ヒヤリハット」事例は、必ずスタッフ間で共有するようにしましょう。こっそり解決して周りに知られないようにするという考えは厳禁です。情報を共有すればリスクを洗い出すことができ、同じようなことが起こらないように対策することもできます。

 

いかがでしたか。今回は、利用者に対するアンコンシャス・バイアスがもたらすリスクについて解説しました。しかし、アンコンシャス・バイアスがさまざまな問題の原因になるのは、介護スタッフと利用者の間だけではありません。介護スタッフ同士や上司と部下の関係でも同じことが起こります。無意識の思い込みによるリスクを防ぐためにも、相手の立場になって考えることと、周りの人としっかりコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。

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